外国に対する漠然とした憧れ
自分の子供時代は本で読んだり、テレビで見たりして外国に対する漠然とした憧れのようなものがありました。
ヨーロッパやアメリカに行って美術館や博物館めぐりしたい、とかワインを飲んでみたいとか、中国へ行って歴史に触れてみたいとか、皆色々と何かしら憧れをもっていたように思います。
ネットが発達して、家にいながらも様々な情報を入手できるようになりましたが、最近までは実際に行ってみたい国などが私の子供たちにもありました。
が、今度のコロナウイルスの蔓延と世界中に広がったBLM運動の騒ぎや暴動を見た子供たちは完全に外の世界に対する憧れというものをなくしました。
ダイヤモンドプリンセス号での日本の対応に激しいバッシングをする外国(主にメディアの報道ですが)、アジア人だという理由で突然攻撃を受ける日本人(主にメディアの以下同)、人種差別反対と言いながら略奪を行う外国の人々の姿、なぜかマスクを付けない、変な付け方をする外国の人々・・そんな報道ばかりを見て彼らは外国というものが恐ろしくなったようです。
恐らく理解のできない野蛮な行動をしているように見えたのだと思います。
今現在、彼らの行ってみたい外国は台湾ただ一つになってしまいました。
未知なものへの興味はあくなき探求心へとつながり、行動を起こす強い原動力の一つであると思っているので残念なことだなぁと思っています。
だからと言って大丈夫だ、なんて口が裂けても言えないんですけどね。
今、少年少女時代を送っている日本に住む多くの子供たちが多かれ少なかれ内向きな姿勢(主に外国に対して、です)に変わりつつあるのではないか、と推測します。
今はコロナウイルスの蔓延のせいで内向きの姿勢はしょうがないことだと思いますが、あと数年後、数十年後にこの内向きの姿勢はどのように日本、さらには日本と外国の関係に影響してくるのか心配ではあります・・。